アサザの花を撮るために、以前は、『箱根湿生花園』まで行っていたのですが、ここ2、3年は、市内の溜め池で撮影しています。戦前からの溜め池なのですが、県道と私鉄の線路とに挟まれていて、周囲を金網で囲われているのですねぇ。水難防止が目的でしょうが。(1枚目の画像にそれが影になって写り込んでいます)
池沼の開発や水田の減少、さらには水質の悪化などで、自然消滅の運命を辿ったのがアサザ。僅かに残った所では、金網をはり巡らして、「釣り禁止」。それでも、禁を犯す不心得者があとを絶たないとか。もっとも、一部のアマチュアカメラマンのマナ-の悪さも相当なものですが・・・
鎌倉の鶴岡八幡宮の『ぼたん庭園』で、平気で三脚を立てて動かないカメラマンに、鑑賞者の一人が、「この連中は確信犯だから」と吐き捨てるように言うのを耳にしたことがあります。
そして、「エッ!」と、開いた口が塞がらなかったのが、こんな話。もちろん、これは伝聞ですが。
「源平池のハス」を撮り終えた2、3人連れの素人カメラマンが、やにわに、三脚を振るって、いま撮り終えたばかりの見事な蓮の花を無惨に打ち砕いたそうだ。もちろん、見事な被写体を独り占めせんがための蛮行ですが、フォトコンク-ル流行りの昨今、いかにもありそうな情景で、つくり話としても恐い、ホントにこわ〜い。
肝心の花には、10日ほど早過ぎたようで、とんだ「長広舌」になってしまいました。アサザの花の写真は、あらためて、タップリお目にかけますので、悪しからず。
溜池の隅にほつりと浅紗の黄 松岡道夫