オオバギボウシはユリ科ギボウシ属で、仲間は約40種が東アジアに分布し、その内の30種以上が日本にある。然し、わずかな環境の違いで雑種が出来易くて区別が難しいらしい。
若葉が食用にされるのですが、殊にオオバギボウシの若葉は、地方によってウルイとかヤマカンピョウとかコオレッパとか呼ばれていて、たいへん喜ばれている。欧米には18世紀末に導入されて観葉植物として愛されているとか。花は一日花。
絶壁に擬宝珠咲きむれ岩襖 杉田久女
花売りの擬宝珠ばかり信濃処女 橋本多佳子
花擬宝珠夫との旅は水澄む辺に 東郷喜久子