昨日の朝早く、といっても日の出一時間後の6時半ころに川辺を歩いてみました。
と、枯れ葦の中に見慣れぬ大型の野鳥が・・・初めて出会ったゴイサギではありませんか。このサギは確か夜行性のサギのはず。捕食にくたびれてひと休みだったのでしょうか。「早起きは三文の得」でしたね。
五位サギの名の由来ともいわれる太い二本の冠羽が見当たりませんが、あれは繁殖期のみに現れるとも聞きましたから、この時季にはないのかも知れません。
ゴイサギの名の由来には『平家物語』に記されている「醍醐天皇が神泉苑の御宴の時、五位の位階を授けた故事」に由来するという説がおもしろい。王威が優れていた時代のこと、勅命を聞いた鷺が平伏して飛び立たず、神妙なりというので五位を賜ったというお話しですね。
因に、醍醐天皇の在位は897年〜930年で、最初の勅撰集『古今集』を撰集させたことで知られます。
みなそこに春やくるらんみよしのの吉野の川にかはづ啼くなり 醍醐天皇
地震(ない)怖る五位鷺鳴けるひとふしに 長谷川かな女
風吹いて葭と葭五位揺れにけり 峠素子
いなづまや闇の方行五位の声 芭蕉