ビヨウヤナギの花が咲き出しました。この花の美しさは長い沢山の雄しべにあり、20本から30本の雄しべが五つの束になって突き出ているところでしょうか。
未央柳の呼び名の由来は、物の本によれば、玄宗皇帝が楊貴妃と共に暮らした未央宮に植えられていたヤナギの葉に似ていたからとか。当然、原産地は中国で、日本への渡来は宝永五(1708)年といやにはっきりしていますよ。
たまたま写ったのが体長10mm にも満たない昆虫。頭がすべて、これ目玉という感じですから、アブの仲間でしょうね。あの細くて長く伸びた雄しべの一本にしがみつき、花粉を懸命に食べている様子。小さくても必死に生きる姿が伝わって来ますねぇ。
又きかれ未央柳とまた答へ 星野立子
虻とんで海のひかりにまぎれざる 高屋窓秋