原産地のメキシコから、江戸時代の中期には渡来していたらしいオシロイバナには、黄、赤、紅、ピンク、白の他、絞り、染め分けなど、豊富な花色が見られますねぇ。そして、この花びら状の部分は、実は、萼。
英名のフォ-オクロックが示しているように、日没3時間前くらいに咲き始め、朝方には萎んでしまうのですね。その間に、雌しべ、雄しべが、くるくると巻いた状態から、すっくと立ち上がり、明け方には、再び、花の中心に戻っていって、自家受粉に備えるという運動が見られます。
白粉花や草庵の門扉をつけず 大橋越央子
白粉の花玄関に巡査住む 朝隈鯉月