咲き始めたタイワンホトトギスです。ホトトギスの仲間ですが、このホトトギスには、花びらの根元にある蜜を吸うマルハナバチなどの背に雄しべの花粉をべったりとつけて、他の花へ運ばせる雄性期と、その後に、雌しべが雄しべの下へ潜り込んで、他の花の花粉を背中につけたまま吸蜜に来たマルハナバチなどから花粉を受け取る雌性期とがあることが知られていますね。
俳句では秋の季語で、杜鵑草、時鳥草、油点草などと詠まれています。
幾度も雨に倒れし油点草 稲畑汀子
この山の時鳥草活け手桶古る 野澤節子
杜鵑草活けて落柿舎女住む 岸川素粒子
雌しべが雄しべの上にある雄性期
雌しべが雄しべの下に潜り込んだ雌性期