キョウチクトウの花は9月いっぱい咲き続けて、サルスベリとともに夏を代表する花です。渡来したのはヨ-ロッパ種ではなくて、インド原産種。江戸時代末期に入って来て、瞬く間に日本全国に広まったのだそうですよ。他に、セイヨウキョウチクトウを親にした沢山の園芸品種もあります。
有毒成分を含むのですが、強心剤に用いる薬効成分が採れる他、都市環境に強いので、街路樹や高速道路の中央分離帯などにも植えられていますねぇ。
夾竹桃しんかんたるに人をにくむ 加藤楸邨
夾竹桃花のをはりの海荒るる 桂 信子
鬱勃たる夾竹桃の夜明けかな 平井照敏