庭に植えられているチャノキに花が咲き始めました。
原産地は中国の四川、雲南省付近で3世紀には飲料として利用されていたそうですが、栄西禅師が種子を宋から持ち帰ったのは建久2年(1191)。この時に平戸や肥前の国に植えられ、後に明恵上人によって京都・宇治に移されたのが、「宇治茶」の始まりらしいですね。
観賞価値に乏しくて庭の隅に植えて風情を愉しむ程度などとも言われますが、ツバキに似た花は、心静かに眺めるのに相応しいと評価する向きも。ツバキ科ですが、花柄のある点で区別出来ます。
茶の花や野づかさつづき多摩郡 水原秋桜子