散歩コ-スからちょっと外れているのですが、ほんの偶にヤドリギを見に行きます。というのも、この植物の実が冬になると日本へ飛来して来るキレンジャクやヒレンジャクの大好物だからで、あわよくばその姿をカメラに捉えようとの思惑があるのですが、そううまくは問屋が卸してはくれません。
ヤドリギそのものへの興味はといえば、「寄生」木の語感にまつわるある種の不快な感じがないことですかねぇ。古代の日本人はヤドリギも含めた常緑植物を「呪術的な縁起植物」と見ていたようですし、古代ケルト人が「神の宿る木」として祭祀で使い、この習慣の一部がキリスト教にも残って、今でもクリスマスにはヤドリギの青葉を室内に飾るそうですね。おまけにその枝の下では、女性にキスが許されるのだそうですよ。
ヤドリギはまた、エノキやケヤキに寄生するだけではなく、自分でも光合成をおこなっている植物だそうで。