例年、ハギの花は鎌倉辺りのお寺で撮って来たのですが、今日のこれは庭木です。
ハギは万葉の昔から日本人好みの花木ですが、庭に植えられているのはあまり目にしませんでした。ところが、いつぞやのカルガモ親子の追っかけで6月も小川沿いの小道を歩いていて、ハギが咲いているのに出会ってビックリ。(最下段の写真)
いったん花が消えて、再び咲き出したのがついこの頃のこと。よく知られたものにヤマハギやミヤギノハギなどがありますが、しだれず、葉も丸いなどの特徴からマルバハギでしょうか。
萩は平安時代の初めの頃から使われた日本製の漢字表記で、漢名では胡枝子と書き、萩と書けばヨモギのことなのですね。
浪の間や小貝にまじる萩の塵 芭蕉
萩を見て暫くありておとなひぬ 高浜虚子
庭下駄の重きあゆみや露の萩 永井荷風
萩せゝり露草もちよとせゝり蝶 中田みづほ