センダンの古名がオオチで、漢字の楝や樗が当てられていますが、オオチを詠んだ句には、
栴檀、
楝、それに
樗と、それぞれたくさんありますね。
わが家のオオチの実は、まだ葉陰になっていて目立ちません。(4枚目の写真の葉陰に、ヒヨドリの姿)でも、秋の深まりとともに、おびただしい落葉が一気に進んで、黄ばみ始めた実が初冬の空に映える。栴檀の実は、秋の季語です。(
海辺の日々のbega さんに教えていただきました)
まだ黄熟してもおらず、いささか早いのですが、今回は、「栴檀の実」を詠んだ句。
揚泥に栴檀の実のこぼれたる 寺田寅彦
栴檀の実のまだ青き寺に寄る 高澤良一