日本にも自生するオトギリソウの仲間ですね。ビヨウヤナギそっくりで、ミニ・ビヨウヤナギとでも名付けたくなりますが、ヒペリカム・イノドラム”エルステッド”と呼ばれる園芸品種です。和名のコボウズオトギリソウとは、言い得て妙。
ところで、日本に自生するオトギリソウですが、弟切草の漢字表記が意味する伝説は、平安時代の鷹狩りの名人が、鷹の傷の治療に用いていた秘伝の薬草の名を、他人に漏らしてしまった弟を、怒り狂って斬り殺してしまったことに因んだものだとか。薬効があるそうですよ。
持薬なる弟切草を束ね干す 加来ふさえ
おとぎり草薬と書きて娘に送る 大和幹子